今日から何度かに分けてお話をします。
聖書箇所は後ほどに、2023年という時間を最後まで大切に過ごし祈りによって締めくくり、祈りによって新しい年を迎えたいと思います。
1月1日(月)10時〜 15分程度
一年の幸を心に込めて。
元日の御言
お題:わたしはあなたの神、主である。
わたしはあなたに益になることを教え、あなたの歩むべき道にあなたを導く。
2024年の御言
イスラエルの聖なる方、あなたを贖う主はこう言われる。「わたしはあなたの神、主である。わたしはあなたに益になることを教え、あなたの歩むべき道にあなたを導く。
あなたがわたしの命令に耳を傾けてさえいれば、あなたの平安は川のように、正義は海の波のようになったであろうに。"
イザヤ書 48章17~18節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
新共同訳聖書では
イスラエルの聖なる神 あなたを贖う主はこう言われる。 わたしは主、あなたの神 わたしはあなたを教えて力をもたせ あなたを導いて道を行かせる。 わたしの戒めに耳を傾けるなら あなたの平和は大河のように 恵みは海の波のようになる。
イザヤ書 48:17-18 新共同訳
冒頭に新改訳聖書と共同訳聖書と比べてみますと、以下の文章が確認できる。
改訳「なったであろうに」と共訳「ようになる」とでは大きな違いがある。
つまり改訳では過去に起きたであろう事を苦言として申し立ている。共訳では「ようになる」未来、将来に向けての発信となる。この二つを教訓と未来に向けてのお話としたい。
先ずは前回のお話のおさらいとして、イザヤ書には三つの区分を設ける事ができる。
1. 第一イザヤ(イザヤ書1-39章): この部分は主にイザヤ自身によって書かれたとされ、紀元前8世紀に活動していた預言者イザヤの言葉を含んでいます。この時期はアッシリア帝国の脅威が高まっていた時代で、イザヤはユダ王国の人々に対し改心と神への忠実さを呼びかけています。
2. 第二イザヤ(イザヤ書40-55章): この部分は「慰めの書」とも呼ばれ、バビロン捕囚時代(紀元前6世紀)の終わり頃に書かれたと考えられています。第二イザヤは希望と救済のメッセージを伝え、イスラエルの民が帰還し、再建されることを預言しています。
3. 第三イザヤ(イザヤ書56-66章): この部分はバビロン捕囚後の時代、特にエルサレムの再建期(紀元前5世紀頃)に書かれたとされます。第三イザヤは社会的公正と正しい礼拝の重要性を強調しています。
今回は2番目。第二イザヤの区分となります。
ここでの重要な意味は、教えられた事を守ってさえいれば・・・そのようになる。というのが重要なメッセージとなっています。
あなたに益となる教えは、ヘブル語聖書、つまりタナハから引用されています。これは聖書からの引用であり、聖書に記された教えを守ることを意味します。イザヤはイスラエルが神に選ばれた民であるとし、神に従うことを常に重視し、神からのお告げを民に訴え続けました。当時の聖書はトーラー(律法書)、すなわちモーセ五書でした。それらを教えとして読み続け、身近に置き、口ずさむことが求められていました。それが次の御言です。
ヨシュア記 1章8節: この律法の書をあなたの口から離さず、昼も夜もその中にあるすべてのことを考え、そうすることで、あなたが行うことがすべて栄え、あなたが成功することができるように。
旧約聖書からの聖書に関する理解
詩篇 1章2-3節: その人は主の律法を喜び、その律法を昼夜思いめぐらす。彼は水のほとりに植えられた木のようで、その時に実を結び、その葉は枯れることがなく、すべて彼がすることは栄える。
新約聖書からの聖書を読む勧め
テモテへの第二の手紙 3章16-17節: 聖書のすべての書は神の霊感によるものであり、教訓、戒め、矯正、義の教育のために有益である。それは、神の人が完全で、すべての良い業に備えられた者となるためである。
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