聖書箇所は、使徒の働き16章16節〜40節
クリスチャンという人たちの生き方
使徒の働き16章 新改訳聖書2017
**占いの霊につかれた女奴隷**
- さて、祈り場に行く途中のことであった。私たちは占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った。この女は占いをして、主人たちに多くの利益を得させていた。
- 彼女はパウロや私たちの後について来て、「この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えています」と叫び続けた。
- 何日もこんなことをするので、困り果てたパウロは、振り向いてその霊に、「イエス・キリストの名によっておまえに命じる。この女から出て行け」と言った。すると、ただちに霊は出て行った。
- 彼女の主人たちは、金儲けする望みがなくなったのを見て、パウロとシラスを捕らえ、広場の役人たちのところに引き立てて行った。
- そして、二人を長官たちの前に引き出して言った。「この者たちはユダヤ人で、私たちの町をかき乱し、
- ローマ人である私たちが、受け入れることも行うことも許されていない風習を宣伝しております。」
- 群衆も二人に反対して立ったので、長官たちは、彼らの衣をはぎ取ってむちで打つように命じた。
**二人の投獄と地震**
- そして何度もむちで打たせてから二人を牢に入れ、看守に厳重に見張るように命じた。
- この命令を受けた看守は、二人を奥の牢に入れ、足には木の足かせをはめた。
- 真夜中ごろ、パウロとシラスは祈りつつ、神を賛美する歌を歌っていた。ほかの囚人たちはそれに聞き入っていた。
- すると突然、大きな地震が起こり、牢獄の土台が揺れ動き、たちまち扉が全部開いて、すべての囚人の鎖が外れてしまった。
**看守の反応と回心**
- 目を覚ました看守は、牢の扉が開いているのを見て、囚人たちが逃げてしまったものと思い、剣を抜いて自殺しようとした。
- パウロは大声で「自害してはいけない。私たちはみなここにいる」と叫んだ。
**バプテスマともてなし**
- 看守は明かりを求めてから、牢の中に駆け込み、震えながらパウロとシラスの前にひれ伏した。
- そして二人を外に連れ出して、「先生方。救われるためには、何をしなければなりませんか」と言った。
- 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」
- そして、彼と彼の家にいる者全員に、主のことばを語った。
- 看守はその夜、時を移さず二人を引き取り、打ち傷を洗った。そして、彼とその家の者全員が、すぐにバプテスマを受けた。
- それから二人を家に案内して、食事のもてなしをし、神を信じたことを全家族とともに心から喜んだ。
**釈放と最終的な結末**
- 夜が明けると、長官たちは警吏たちを遣わして、「あの者たちを釈放せよ」と言った。
- そこで、看守はこのことばをパウロに伝えて、「長官たちが、あなたがたを釈放するようにと、使いをよこしました。さあ牢を出て、安心してお行きください」と言った。
- しかし、パウロは警吏たちに言った。「長官たちは、ローマ市民である私たちを、有罪判決を受けていないのに公衆の前でむち打ち、牢に入れました。それなのに、今ひそかに私たちを去らせるのですか。それはいけない。彼ら自身が来て、私たちを外に出すべきです。」
- 警吏たちは、このことばを長官たちに報告した。すると長官たちは、二人がローマ市民であると聞いて恐れ、
- 自分たちで出向いて来て、二人をなだめた。そして牢から外に出し、町から立ち去るように頼んだ。
- 40.牢を出た二人はリディアの家に行った。そして兄弟たちに会い、彼らを励ましてから立ち去った。